2階建ても拡張も可能!世界中で注目される新しい住まいのカタチ「コンテナハウス」とは?
「コンテナ」と聞くと、物資を輸送する大型船の甲板や港に積まれている鉄製の箱を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 非常に頑丈で気密性の高いコンテナは、物資を安全に運搬するうえで欠かせないアイテムです。しかし、最近ではそんなコンテナを家(生活空間)として改造した「コンテナハウス」が、世界中で徐々に浸透してきています。
では、コンテナハウスとはどのようなものなのでしょうか? 規格のことやメリット・デメリット、建てるまでの流れなど、コンテナハウスの基礎知識について解説していきます。
世界中で関心を集めている「コンテナハウス」とは?
コンテナハウスは、建築用に作られたコンテナをさまざまなデザインに改造・リフォームした住居のこと。海外ではすでに人気が高い住まいのスタイルとなっており、日本でも「新しいライフスタイルのあり方」として人気上昇中です。
とはいえ、どんなコンテナを使ってもいいのかというとそうではありません。日本で「コンテナハウスでの居住」を考える場合には、コンテナの種類を確認する必要があります。なぜならコンテナハウスは、建築基準法に則った「合法的な建築物」でなければならないからです。
意外な落とし穴?コンテナには2種類ある
コンテナハウスに使用されるコンテナには、大きく分けて以下の2種類があります。
「ISO規格」のコンテナ
ISO(国際標準化機構)は、スイスに本部を置く国際的な規格を制定する機関のこと。ISO規格のコンテナとは、そのISOから安全だと認可されたコンテナ全般を指します。海上輸送などに使われるコンテナにはISO規格のものが多くある一方、「日本だと建築確認申請が受理されにくい」という傾向があるので、コンテナハウスとして扱うときは要注意。すべてが却下されるわけではありませんが、認可のハードルは高く、時間がかかってしまうという点は覚えておく必要があります。
「JIS規格」のコンテナ
ISOが世界的な規格だとすれば、日本における国家規格といえるのがJIS(日本工業規格)です。日本国内で販売されている建築用に製造されたコンテナハウスには、このJISの基準をクリアしているものが多くあります。当然、ISO規格コンテナよりも建築確認申請がはるかに通りやすいといえるでしょう。居住用としてコンテナハウスの導入を考えているのであれば、JIS規格のコンテナを選ぶのが賢明です。
コンテナハウスのメリット・デメリット
メリット:耐衝撃性や改造の自由度が高い
コンテナハウスは非常に頑丈で、耐衝撃性の高さが大きなメリットといえます。また、通常の建物と違って柱や土台(基礎)を必要としないので、短期間での設置が可能。構造がシンプルなため、積み重ねて2階建てにしたり、横につなげて壁を取り払うことで床面積を拡張したりと、「改造の自由度」が高いのも魅力といえるでしょう。
コンテナのサイズにはさまざまなパターンがありますが、もっとも標準的な規格である20フィート(外寸で長さ6,058mm×幅2,438mm×高さ2,591mm)もしくは40フィートサイズ(外寸で長さ12,192mm×幅2,438mm×高さ2,591mm)のコンテナであれば海上輸送の恩恵が受けられるため、安価な値段で購入できます。ただし、それ以外のサイズの場合は輸送費が約10倍になってしまうケースもあるため、慎重に検討しなければなりません。
デメリット:夏は暑く冬は寒い……快適性とスペースの問題
コンテナには熱を通しやすいという特徴があり、「夏は暑く冬は寒い」のがコンテナハウスのデメリットです。特に夏場は、エアコンがないと生活するのは難しいでしょう。ただし、もともと密閉性が高いので、断熱工事を施せば気温も湿度もコントロールしやすくなります。
また、コンテナを置くのに十分なスペースがなければそもそも住居にはできません。非常に狭い場所の場合は、パーツを運んで現地で組み上げることになり、そのぶんコストが増えてしまいます。
コンテナハウスを建てる際にルール・条件はある?
地面に定着していないものでも国土交通省の指針では「建築物」として扱われるため、コンテナハウスに居住する場合は固定資産税を支払う必要があります。また、「建てる場所」「コンテナのサイズ」「コンテナの使用意図」については、建築基準法やその地域が定めている基準に沿っていく必要があります。
何かしらの基準を満たしていない場合は「違法建築」と見なされるおそれがあるため、注意しなければなりません。違法建築と判断されると、「使用禁止」や「除外命令」が下される可能性があります。
コンテナハウスを建てる際の大まかな流れ
コンテナハウスを建てる際の大まかな流れは、以下のようになります。
1. 業者との相談・見積もり
2. デザインなど詳細なプランの決定
3. コンテナ加工・仕上げ
4. コンテナ完成・引き渡し
この中で特に重要となるのが「詳細なプランの決定」です。外装や内装のデザイン、設備の配置などの希望をしっかり詰めることで、理想通りのコンテナハウスを手にすることができます。また、見積もりを出したうえで融資・住宅ローンの相談も可能です。このあたりは、通常の戸建て新築と同じように考えてよいでしょう。
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